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埼玉の風土がよくわかる本 やさしく学ぶ埼玉地域文化論

地理的視点から見つめ直す埼玉の底力。埼玉の気候・気象、農林業、自然災害と防災、水資源と産業、地域おこし・まちづくり。

著者:菊池建太
四六判/並製/160頁
ISBN 978-4-9908630-6-7
初版発行年月:2019年6月
定価:本体1,600円+税

【著者】菊池建太
1946年、埼玉県川島町生まれ。東京教育大学理学部卒業、埼玉県立川越高等学校長を経て、現在は立正大学地球環境学部非常勤講師。埼玉地理学会会員。著書に『天然氷の歴史と今―究極のエコロジー産業をおって―』(2006年)など。

【目次】
第1章 埼玉の気候・気象
・冬季の冷え込みを利用したエコ産業 長瀞の天然氷
・小鹿野町・秩父市・横瀬町 氷柱で観光客を呼ぶ
・国内最高気温を二度も更新 なぜ暑い 熊谷の夏
・強風域で暮らす工夫 中川流域の防風垣
・海のない内陸で生まれた 加須市志多見の河畔砂丘
・風土を反映した地名 吹上・日向・日影
〈コラム〉幻の奥武蔵スキー場
〈コラム〉中津峡の風穴

第2章 埼玉の農林業
・日本農業遺産認定 落ち葉堆肥で作る川越いも
・400年以上つづく栽培地 北限にあるみかん園
・埼玉の食文化の基礎にある 小麦とうどん
・北限の茶の産地 甘く濃厚な狭山茶
・全国的なブランド野菜 甘味あふれる深谷ネギ
・梅サミットの開催地 関東三大梅林の越生
・特色ある果物栽培 イチジク・カボス・イチゴ
・新しいブランドの開発 移り変わる養蚕業
〈コラム〉春日部の麦わら帽子

第3章 埼玉の自然災害と防災
・電柱に記された洪水時水位 カスリーン台風の記録
・洪水地域での自主防災 水害の記憶を残す水塚
・川に囲まれた川島町 連続する自然堤防上の集落
・地下神殿のような巨大水路 首都圏外郭放水路
・洪水と水不足に備える 荒川水系の4つのダム
・来たるべき震災に備える 西埼玉地震を忘れない
〈コラム〉東日本最古の間瀬ダム

第4章 埼玉の水資源と産業
・橋が織りなす町の風景 元荒川の親水空間
・後世に残したい 県内各地の貴重な湧水
・雨の少ない比企地方 ため池が支えた暮らし
・久喜菖蒲工業団地 クリーク地帯の変貌
・知られざる埼玉のお酒 清酒出荷量は全国第4位
・ユネスコ無形文化遺産 東秩父村と小川町の和紙
〈コラム〉首都圏の大動脈 武蔵水路

第5章 埼玉の地域おこし・まちづくり
・歩いて・見て・学び・味わう 川越の町
・日本遺産に認定 足袋と足袋蔵の街 行田
・彼岸花が赤く彩る 渡来人の歴史の里 巾着田
・広域的なつながりを活かす 県北の絹産業遺産群
・発掘から130年 貴重な古代遺跡 吉見の百穴
・地質・地形・文化・祭りなど 秩父の魅力を再発見
〈コラム〉今も残る伝統の団扇づくり

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