デルスィム、それはクルド人の土地 そして虐殺の地
1937年トルコ、デルスィムで起きたクルド人虐殺をテーマに、10人のトルコ人作家が描いた、人々の記憶と葛藤をめぐる物語。 原題:Bir Dersim Hikayesi
ムラトハン・ムンガン 編/磯部加代子 訳
A5判/並製/180頁
ISBN 978-4-9908630-4-3
初版発行年月:2017年12月
定価:本体1,600円+税
【原著編者】ムラトハン・ムンガン
1955年、トルコ、イスタンブル生まれ。両親はクルディスタンの町マルディン出身で、幼少時代はマルディンで過ごす。アンカラ大学を卒業後、国立劇場で仕事を始め、1984年にメソポタミア三部作の二作目「タズィイェ」で最優秀劇作家に選出される。詩人、劇作家、短編小説家と多くの顔を持ち、著書も多く、トルコを代表する作家の一人。
【訳者】磯部加代子
1973年、神奈川県生まれ。クルド文学翻訳者(トルコ語)、トルコ語通訳(フリーランス)。著書「旅の指さし会話帳18 トルコ」(情報センター出版局)、訳書「魂の視線 ~光の教師からあなたへ真実のメッセージ~」(高木書房)など著訳書多数。
【目次】
・訳者まえがき 磯部加代子
・編者まえがき 母乳、血、ことばから成る骨 ムラトハン・ムンガン
・カラスの慈悲心 ヤルチュン・トスン
・ムニラおばさんのお伽話 ジェミル・カヴクチュ
・ロリ… ロリ… ベフチェット・チェリッキ
・重荷 アイフェル・トゥンチュ
・先史時代の犬ども ブルハン・ソンメズ
・白頭鷲 ハティジェ・メリイェム
・サビハ カリン・カラカシュル
・その昔、私はあの広場にいた セマー・カイグスズ
・祖父の勲章 ヤウズ・エキンジ
・禁じられた故郷 ギョヌル・クヴルジュム
・訳者解題/あとがき 磯部加代子